めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
頼まれ事は試され事?!
「頼まれ事は試されごと」という言葉について、正しい意図を次から選べ①「頼まれ事」が増えるということは、自分を成長させる試験。無理してでも引き受けること②「頼まれ事」が増えるということは、自分が成長している証拠。内容がお互いにとってプラスになることならば頑張って引き受けた方がいい③「頼まれ事」が増えることは、自分の成長においてプラスだが相手にとってはマイナス。相手には人を頼らないよう説得する方がよく、「断る力」を持ってるかどうかの試験である・・・・。①~③のうち正解は②。かなり迷ったと思うが?「頼まれ事は試されごと」とはいわゆる「成功者」と呼ばれる人たちが口々にするフレーズ。本屋さんに山積みのノウハウ本やカリスマと呼ばれる人のセミナーなどでは語りつくされている。が、ここで怖いのが、真意を間違って捉える人が多く①だと思い込んで必死になって何でもかんでも引き受けて「自己啓発」どころか「自己破壊」にまっしぐらの人が世の中に多いこと。例えば「自分は勉強が苦手だから、替え玉受験をしてほしい」という依頼を引き受けるか?と聞かれるとほとんどの人は「No!」と言うだろう。このように、明らかに常識外れのことに対しては流石に拒否するものの、あやふやな?ことに対してはあまり熟慮せずに「引き受けなくては」という強迫観念に駆られる。ちなみに国語の選択問題では「極論は×」という暗黙のルールがある(以前にもブログで何度か紹介)。となると…①は×。国語力をしっかりと身につけて駆使することこそ、本来の「自己啓発」にほかならない。
2016/05/09 10:02
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