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小さな国語塾のつぶやき

古典こそ、客観的に

古文で「~はなぜか?本文中から抜き出しなさい」という問題で引っかかった中学生。答えは「今にも死なん(今にも死にそう)」(だから)という短い文だったのだが、「理由」を答えるのだからおそらく長めの文だろうと思い込んだ結果、間違ってしまったようだ。現代文はもちろん、特に古文では「直接的な表現」を探すことが大切。決して文章の長短ではない。また、別の中学生は「塞翁が馬」という故事成語の元となった逸話を扱っている古文を読んだ時に、無意識に主観で解いてしまい撃沈。一般的には不幸があったら悲しみ落ち込んだりする、逆に幸せなことがあったら喜ぶが・・・。古典、特に教訓めいた話では「実際には有り得ないこと」が題材になっている。現代文の小説、しかも中学生が主人公の場合、いかにも「有りそうな」作り話だが、古典は全く違う。動物がしゃべるのは日常茶飯、下手すると異形の物まで登場する。つまり現代文以上に「主観」を捨てて、あくまでも本文を客観的に読むことを意識することが大切!さらには、「ん?」という内容であっても主題は人道的なことが多いことも念頭に入れておくと「幽霊、魂」が出てきたからといって四択で主題を選ぶ時に「怪談話」と選ばずに済む。

2016/05/07 04:19

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