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小さな国語塾のつぶやき

古語

古文で「口惜し(くちおし)」という言葉があり、意味は「残念だ、悔しい」であるが、パソコンなどで「くやしい」と入力すると「悔しい」のほかに「口惜し」という漢字もヒットする。実は「くちおし」は口惜しいの元となった言葉で、「朽ちる(朽ちる、老いる)ことが惜しい」→「口惜し」になったと考えられている。とはいえ、中学生にとっては「口惜し」「くちおし」という言葉を見てパッと「悔しい、残念だ」と答えられるなんてことはまずない。毎回言っているように、古文は外国語だと割り切って、一つ一つの単語や決まりを覚える必要がある。表記が日本語なのでとりあえず音読は出来るが何度も音読したからといって意味が分かるわけではない。地道に一つ一つ単語を覚えていくと、おぼろげながらに意味が通じるもの。現代語は古語が変化しているわけだが、下手すると意味が全く逆・・・ということもありうる。古語から現代語に至るまでの過程や語源を考えると丸暗記するよりは楽に頭に入る。。また、作者が同じ場合には同じ単語を別の話で使うこともしばしば。例えば徒然草では「いやし(身分が低い)」、枕草子では言わずもがな「をかし」など。古典は配点が低い・・・と侮ること勿れ。きちんと努力すると必ず高得点を見込めるのだから。

2016/05/04 09:15

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