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小さな国語塾のつぶやき

梨のつぶて

何気に目にした文章に「梨のつぶて」とあり、思わずしばらく考え込んだ。というのが自分の中では「つぶてが無い」→「無しのつぶて」だと思っていたので意外だったから。「え?リンゴじゃダメ?」とツッコミを入れたくなったので、早速きちんと調べてみることに。梨の礫の「礫(つぶて)」は、主に武器として投げつける石などのことで、「梨の礫」は投げた小石のように帰ってこないものの例え。手紙などの返事がなかったり、お使いに出した子どもが行ったきり帰ってこないケースなどで用いる。「梨」は果物のナシのことだが、「返事が無い」という意味の「無し」にかけているとのことで、ようやく納得。さらに興味深いのが、このように単なる例えとして用いられる「梨の礫」だが、同じ果物の礫でも武器として威力のあるのは「モモ」で、三つほど投げつければ地獄から追いかけてくる化け物たちを追い返すほどの力があるという。成程、だから日本の昔話に「桃太郎」があるんだ~、桃ではなくスイカでもいいのでは?なんて考えたことがあるが鬼退治するためには「モモ」から生まれる必要があったんだと妙に納得。点と点がつながって線になることはとっても快感である。

2016/04/24 15:33

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