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小さな国語塾のつぶやき

プロの心情表現

今月は、どの学年に対してもオリジナルの「心情表現」の演習を行った。文章の一部を(    )にし、そこに心情語を各自で考えて入れるのだが・・・。「悲しかった」「嬉しかった」「~と思った」というありきたりの表現は使わないという条件付き。先日のブログでも書いたが、全員本当に健闘し予想以上の素晴らしい心情表現のオンパレード!今週は、プロの表現を紹介しようと思い、第153回芥川賞作品である「火花」の本文から参考になりそうな表現をピックアップした資料を作成し配布、心情表現のみならず擬人法についても学習。さて、自身はいわゆる「速読」に近いスピードであらゆる本を読むのだが、今月は教材として使えそうな心情表現はないかなあ?という視点で読むのでスピードは遅いがかなりの気づきがあった。小説はストーリーが面白いのはもちろんのこと、実はさりげない心情表現が散りばめられており、そのおかげで読者は知らず知らずに引き込まれていること、作家は一文をいかに大切にしているかということを改めて認識。昨日は下村敦の「真実の檻」、今日は桐野夏生の「バラカ」を読んでいる。共にウーンさすがという筆力。ぜひお勧めの作品。

2016/04/23 05:25

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