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小さな国語塾のつぶやき

「論文の教室」

同業者のブログ、国語に関する新刊本チェックなどはすっかり習慣になっているのだが、参考になる時もあれば全く収穫なしの時もある。下手すると最初の2行ぐらいで読むのをやめることも。さて、そんな中、久々のヒット本を見つけたので紹介する。「新版 論文の教室 レポートから卒論まで」(戸田山和久著 NHK出版)。タイトルからも分かる通り、小中学生よりももう少し年齢層が上の読者を対象としているが、何ページかは小中学生でも十分参考になりそうなので随時必要に応じて皆に紹介しようと思っている。さて、なぜこの本がおすすめか?①対話形式で良くない論文を添削していく過程が示されている②著者は「型」の重要性を述べており、本書そのものがきっちりと「型」にはまっている。という2点の理由が挙げられる。特に、②に関しては見事というほかはない。「型」が大切だと言っている人間が書く文章がバラバラというのは、まさに「医者の不養生(口では立派なことを言いながら、行動が伴っていないこと)」に他ならないので。自戒を込めて。

2016/04/20 14:12

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