めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
型やぶり
今までに何度も「文章の型」といったものが大切だと書いてきたが、小中学生にとっては「型」は面倒くさい決まり事となりがち。別に型を守らなくてもとりあえず文章を書くことは出来るから、どうしてもなかなか重要視されない。書いた文章が上手か下手かの判断は自分だけでは難しく、さらに言うならば好きなように文章を書いたとしても人に迷惑をかけないから。だが、これが人様にごちそうするお料理だとしたら?同じ材料を使っても、レシピ通りに作らずに適当にお料理すると…生煮え、味もいまいちという羽目になりかねない。最初は誰でも失敗はつきものだが、とにもかくも美味しいお料理を作ろうと思ったら、まずは素直にレシピ通りに作ってみる、それから自分の好みに合わせて調味料などを加減する。お料理だと食べた瞬間に美味しいまずいが一瞬にして判断できるので、一度失敗すると二度目からは真剣になる。声を大にして言いたい「料理法を習得することと文章上達の道のりは同じ」と。文章上達を目指すならば、真剣にまずは「型(レシピ)」を守り、良文に沢山触れて、それらを「真似る」こと。「型破り」というのはまずは「型」が完成して初めて出来ること。
2016/03/06 00:41
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