小さな国語塾のつぶやき
対比の内訳
国語においての三つの骨組みの一つが「対比」。文章を読むときはもちろんのこと、書く時も「対比」を意識するよう口酸っぱく指導しているが・・・。ただ、いきなり「対比」と言われても普通はピンとこない。「対比」は大きく分けて二つに分けられる。①同類のもの、複数を単純に比較する②一つの物事を別視点から見て論じるの二点。例えば①は「日本人の特性」を述べて強調するために「外国人の特性」を用いて比較する。つまり同類のものを比較するというやりかた。図式化するならば横軸と言った類になる。②は有名なオリンピック選手や、ある分野で秀でている人のことを述べる時、彼らの実績などを「光」とするならば、その光の陰に「たゆまぬ、信じられないぐらいの汗と努力がある」と言った具合に物事を別視点から、表裏で見る。横軸に対して縦軸と言える。もっと分かりやすい例を挙げるならば、自分自身と他人を比較するのが①、自分自身の過去と現在を比べてみて・・・「あの時の苦労があったから今の幸せがある」という考え方が②。いつも書いているように、一つの物事に偏るのはタブー。「対比」においても①②両方のをうまく操ることが出来ると、国語力がついている証拠。
2016/02/11 17:43
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