小さな国語塾のつぶやき
文章の癖
人には必ずあらゆる癖(個性)があり、当然文章にもそれが表れ、その文体によって「この作家好き!」「苦手」とファン層が分かれるわけである。が、多くの人に読んで理解してほしいという場合は書き方に「読みやすい文章を」という工夫が必要。さて、最近「アンドロイドは人間になれるか」(石黒浩著)という本を興味深く読んでいるのだが・・・正直言って読みやすいなあと思っていたところ、やはりと言うべきか?この本の文章そのものは石黒氏ご本人が書いたわけではなく、氏が「これまでに書いた文章と、新たに語った話をライターの飯田一史氏に書き起こしてもらい、話を分かりやすく楽しく構成してもらった。(中断)全てを正確に記述することが、必ずしも正確に物事伝えることにならないと考えたからである」とのこと。さすがに中高生が別の人に書いてもらうことはタブーだが、①果たして自分の書いた文章が分かりやすいか、相手に意図が伝わるかを確認してもらうこと。②多少の誇張はあっても嘘のない範囲の誇張ならば、使ってみる、という工夫が有効。また、大人の場合だとなかなか添削してもらうチャンスは少ないのだが、友人同士のメールやり取りなどで敢えて別人格のような口調で文章を書いてみるとお互いに新たな発見があったりするもの。※石黒氏はマツコ・デラックスさんを忠実に再現したアンドロイド「マツコロイド」を監修した人物。石黒氏は知らなくても、マツコロイドは意外と知っている人が多いかも。去年末には札幌のPR大使としてマツコロイドが就任。
2016/02/03 13:44
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