小さな国語塾のつぶやき
三段論法
論理的な文章の代表的な論法に「三段論法」がある。二つの前提から一つの結論を推論する方法で①大前提②小前提③推論という順番をとる。例えば、①『鳥は卵を産む』②『ペンギンは鳥』③『だからペンギンは卵を産む』と言った具合に使う。ここで、①『ペンギンは空を飛べない』②『ペンギンは鳥』③『だから鳥は空を飛べない』としてしまうと「あれ?なんだかおかしい」となる・・・。つまり何が重要かというと一番目には必ず大前提、次に小前提という順番を守ること。文章で書くとなんだか難しく感じるが・・・、この考え方を覚えて実践していくと説得力のある文を書くことが出来る。さらには、生きていく上で行き詰った時に冷静に判断をすることが出来るようになる。例えば何か大きな失敗をしたとするとつい自分を全否定してしまい①「自分は大きな失敗をして周囲に迷惑をかけた」②「周囲の人は皆、自分を嫌っているに違いない」③「だから自分は価値のない人間だ」とマイナス思考になりがち。でも逆に①『周囲に迷惑をかけない人間はいない』②『私は人間』③『だから周囲に迷惑をかけてしまうこともある』と考えていくと決して自分の犯したミスや失敗と言うのは特別ではないことが分かる。また①『すべての人間に好かれる人間はいない』②『私は人間』③『私のことを嫌う人間がいてもそれは特別なことではない』と考えると気分が楽になる。むろん、都合よく自分以外の人やモノに責任転嫁するのは言語道断だが。
2016/01/30 03:12
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