小さな国語塾のつぶやき
暗黙の了解
今日はブログを更新するのがすっかり遅くなってしまい、「あれ?」と心配された方もいらっしゃるかもしないが、元気に過ごしているのでご安心を。さて、「失敗は成功のもと」という諺を聞いて違和感を感じる人は少ない。なぜなら小さい頃から当たり前のように聞かされており「失敗した原因を突き止めることによって成功する手がかりを見つけることが出来る」という意味を知っているから。つまり、言葉の中に欠けている説明を頭の中できちんと補っているのである。他にも、論理が飛躍している次のような諺がある。「風が吹けば桶屋がもうかる」という言い回し。「風が吹くと、土ぼこりが目に入って目が見えなくなる。→三味線を弾いて生計を立てる盲人が増える。→三味線には猫の皮が使われているので猫が減る。→猫が少なくなって、増えたねずみが桶をかじる。→桶を買い替えなくてはいけない。」という論理になるのだが、正直言って論理が飛躍しすぎ。。。伝統的に、日本人は「暗黙の了解」を好む傾向があり、親しい間柄の場合はそれでいいのだが、国語で解答を作る時などは「暗黙の了解」は通じないと思った方がよい。そのことを自覚しつつ一つ一つきちんと伝えていくことが大切。自戒をこめて。
2015/12/27 17:53
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