小さな国語塾のつぶやき
うどんかるた
香川県が作った「うどんかるた」の「つ」の読み札「強いコシ 色白太目 まるで妻」に苦情が寄せられ、発売を延期していた問題で、県は22日、かるたを当初の札のまま、26日に発売すると発表した(朝日新聞12月15日付)。この記事を読んで溜飲が下がった。「良いイメージで受け取らない人もいるのでは」という苦情があったそうだが、そもそもどの部分が悪いイメージにつながるのかが分からない。いわゆる日本女性は「大和撫子」であるべきだという考え方の基準からすると「強い=妻」という部分が悪いイメージになるのか?はたまた最近の基準ではファッションモデルなどはみんなスレンダーのため、女性のやせ願望が強く、そのため「太目」がよくないイメージになるのか?どちらにしてもあまりにもマイナスな想像力を働かせすぎだと言いたい。そもそも、カルタ発売の趣旨としては「うどん」のイメージアップをはかるものであって、うどんの良い特長を込めた句=よいイメージの句だと言えるだろう。作品には作者の思いが込められており、それを正しく読み取ることた大切で、自分の基準で想像力を働かせすぎるのは国語を解く時ににはタブーである。国語に限らず、客観的に物事を捉えたいもの。
2015/12/24 12:51
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